インフルエンザ抗体(免疫)の有効期間と予防接種との違いとは?

普通の風邪よりも症状が重くなりがちなのがインフルエンザです。
インフルエンザに感染すると、38度以上の発熱や間接痛など、全身に症状が出始めます。

 

また、高齢者や子供は、特に重症化しやすいと言われています。そのため特に注意が必要です。

 

感染すると大変だと言われるインフルエンザですが、感染しないようにするためには、その抗体を作ることが大切です。

 インフルエンザの抗体とは?

 

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人体には、ウイルスに感染するとそのウイルスを排除しようとする働きを持つ物質(抗体)を作り出し、次に同じようなウイルスが侵入してきても、感染しにくくなったり、回復を早めたりする免疫と言う働きがあります。

 

この免疫は人体の優れた部分とも言えるのですが、1度感染したウイルスには、2度と感染しないようにする働きがあります。

 

この免疫を利用しているのが、予防接種です。

 

感染性を無くしたウイルスを体内に入れ込み、抗体を作らせることでインフルエンザに対しての免疫を高めます。

 

インフルエンザの抗体はいつまで有効なの?

 

インフルエンザの予防接種と自然感染によって作られた抗体の違いは、抗体の保持期間に歴然の差があります。


予防接種で得た抗体の有効期間は、最大でも5ヶ月程度と言われています。
そのため接種してから半年も経てば、作られた抗体は完全に無くなってしまい、接種する前の状態に戻る事になります。

 

また、接種後に発症したとしても、免疫は付きにくいとも言われています。
ですが自然感染した場合には、もちろん個人差はありますが、できた抗体はおよそ30年前後、有効だと言われています。
そのため、翌年以降にも同じ型はもちろん、似た型にも罹りにくくなる可能性が高いのです。

 

簡単に言えば、インフルエンザの予防接種で得た抗体と、自然感染によって得た抗体とは、抗体の質が違うと言えるでしょう。

 

インフルエンザ予防接種との違いは?

  

前回、インフルエンザの流行時にインフルエンザに感染した人が、次回以降に感染する率は、前回インフルエンザに感染しなかった人に比べて、明らかに低くなるそうです。

 

だとすれば、一度インフルエンザにかかると翌年以降の感染率が大きく低下し、その効果は数年続くだろうということにもなります。

 

また、人体は本当に良くできているもので、自然感染した場合、人体はそのウイルスをしっかり記憶し、たとえ少し変化したとしても、ちゃんと見破る事ができるとも言われています。
そのため、年齢を重ねるごとに感染しにくくなるとも言われています。

 

インフルエンザ予防接種の効き目はいつまで?

 

個人差はもちろんありますが、一般的には予防接種後2週間経った頃から効果が出始め、接種後3ヶ月経つ頃から段々と効果は薄れ始め、接種後5ヶ月程度で効果は無くなると言われています。


予防接種をしてから抗体ができ、予防効果が現れるまでに約2週間ほどかかるため、例年の流行前(12月頃)までに接種を済ませるのが望ましいでしょう。

 

まとめ

冬はインフルエンザが流行する時期です。

日頃のうがいや手洗い、マスクで予防をするのは大切なことですが、また、予防接種も必要なことです。