卒業式での保護者の服装マナーは?コートの色や父親の服装は?

3月の卒業式と4月の入学式、同じピンクやブルーのお洋服を着ようと思っているお母様は要注意です。

華やかなお色を着こなす入学式とは違い、卒業式は厳粛さに配慮する為、落ち着いた色のフォーマルウエアを着ます。

私が高校を卒業する時、卒業式に真っ白なパンツスーツで来ている方が居ましたが、まさかの「私の母」でした。

 

当時は物凄く恥ずかしいと思っていましたが歳をとった今では良い思い出のひとつです。

保護者の服装のマナーについて

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卒業式の保護者の服装といえば、一般的には黒・紺・灰色のフォーマルウエアです。

 

ですが、黒一色にしてしまうと喪服のようになってしまいますので、フリルの付いたブラウスやコサージュ、スカーフ、ショール、靴などの小物でアクセントをつけて華やかに着こなします。

 

さらに、首もとに真珠のネックレス(華美なゴールドやシルバーは避ける)を着けて、バックと靴の色を同系色にすることで正装感ある着こなしになります。

 

ボレロやカーディガンを羽織っただけのワンピースや、ドレスは失礼に当たりますので避けましょう。

 

また、ロングスカートや、ミニスカートは着用しないのが原則ですが、入学式や卒業式は「略礼装」から「準礼装」と言われていますので、パンツスーツは着用可能です。

 

入学式の際には、淡いブルーや淡いバイオレット、ピンクなどを着る方が多いですが、卒業式では同じ華やかにするのでも「格式と厳粛さ」に配慮に配慮した服装を心掛けましょう。

 

これは着物を着る際にも同じで、派手過ぎない訪問着や付け下げ、色無地を着ます。
礼装でも、黒留袖ですと主役の子供達より華やかになってしまいます。
留袖が着たいのであれば落ち着いた色柄の色留袖にしましょう。

 

コートはどんなものがいい?色は?

 

式典中は脱いで過ごすことになりますので、小さく畳めてかさばらないミドル丈かショート丈にしましょう。

 

卒業式の行われる3月は地方によってはまだまだ寒い季節ですので、冬用のコート・春用のコートどちらを選んでも構いません。

 

色はスーツを選ぶ時と同じで黒や紺、灰色を選びます。
比較的地味であれば、ベージュやアイボリーも問題ありませんが、以下の素材はNGです。

  • キルティング
  •  ダウン
  •  ファー
  •  毛皮
  •  皮

素材だけではなく、模様が入っているものも避けましょう。

 

 コサージュは着けたほうがいい?

 

コサージュを必ず着けなくてはいけないという決まりはありませんが、服装が大人しい色合いですから、華やかさをプラスする為には着けておきたいアイテムです。

 

どんな素材や色が良いかをまとめました。

 

―素材―

  • シルク
  • オーガンジー
  • 化繊
  • 生花
  • プリザーブドフラワー

※ コットンや麻素材のナチュラルなものは不向きです

 

― 色 ―

春色

  •  淡いピンク
  • オフホワイト
  • 淡いオレンジ
  •  淡い明るめグリーン

 

冬色

  • 琥珀色
  • ワイン色
  • 薄紫

※濃い色は目立ち過ぎて下品になってしまいますので、淡い色を選ぶと良いでしょう。

 

―着け方―

  •  左の胸元に着ける
  • 少し高めの首寄りの位置に着ける
  •  茎があるものは茎が身体の外側になるように斜めに着ける

 

コサージュをぐらつかず綺麗に着けるコツは、服の布をピンで多めにすくうことです。
それでも安定しない場合は、服の裏側に当て布をすると良いでしょう。

 

あまり大きな当て布をしてしまうと、薄手の服の場合目立ってしまうので同系色の布を使います。
購入した際についてくる共布を使用すると便利です。

 

父親の服装は?スーツ?色は?

 

父親の服装は、「礼服+白ネクタイ」ではなく「フォーマルスーツ」です。
礼服は先生方と、来賓の方が着ることになります。

 

礼服に白以外のネクタイを着けたり、おしゃれなジャッケトにネクタイを着ければ良いというわけではありません。

 

卒業式は厳粛な式典ですので、服装のマナーも大切です。

 

下記の点に気をつけて着こなすと失敗しないでしょう。

 

―スーツ―

  •  紺や灰色のダークスーツ
  • スーツの形はシングル

 

―中に着るシャツ―

  •  白か薄い青のシャツ
  • 無地が良いがストライプ程度なら可


グレーやピンクなどカラーシャツはNG

 

―ネクタイ―

  • シルバータイ(正装です)
  • 明るい色合いで光沢のあるもの
  •  薄いピンク、赤や青、紫など
  •  無地、ドット、ストライプ

 

―ポッケットチーフ―

あると華やかになりますが、なくても問題ありません

 

普段会社にフォーマルスーツを着て行っているなら、そのスーツでも構いませんが、クリーニングをして綺麗にしておくと良いですね。

 

靴もしっかり汚れを落として磨いておきましょう。
埃を被っているものや、はねた泥が付いたままの靴ではせっかくの正装が台無しです。

 

まとめ

卒業式での服装で注意が必要なところをチェックして頂きましたが、ご自身がどんな格好で参加するかのイメージは出来たでしょうか。

 

服装のルールやポイントを抑えて、良い思い出の1日にしましょう。また、当日もう1つ忘れる方が多いアイテムが「スリッパ」です。


スリッパを持参にしている学校がほとんどですので、寒い床の上を靴下で歩くことにならないように前日に鞄に入れておいて下さいね。