喪中正月の過ごし方(浄土真宗の場合)年賀状や旅行は大丈夫?

一年が過ぎるのは本当に早く、今年も残りわずかとなりました。
年末の慌ただしい日々を過ごしながら、来たるお正月を楽しみにしていらっしゃるのではないでしょうか。

 

楽しいお正月を迎える方がいる一方で、今年身内が他界し、喪中ということでいつもとは違うお正月を迎えられる方も多いと思います。

 

宗教によって違いがありますが、身内が他界してから一定の期間を“喪中”とし、故人の死を悼み、思いを馳せながら静かに過ごす時期とされています。
故人との関係もありますが、一般的な喪中期間は3カ月~1年になるようです。

 

では喪中期間内にお正月を迎える時には、どのような過ごし方をすればよいのでしょうか。
今回は仏教の一派である浄土真宗のお正月の過ごし方についてご紹介いたします。

浄土真宗の喪中正月の過ごし方&年賀状はOK?

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人がこの世の学びを卒業して死の世界に旅立つまで、亡くなった日を入れて四十九日間は現世に滞在するといわれています。

 

  • 故人が自身の死を受け入れる期間
  • 故人が遺族と過ごす最後の時間
  • 生前の行いを見直し、汚れた部分を洗い流す期間
  • 天国にいくのか地獄にいくのか、審判を待つ期間

 

など諸説ありますが、浄土真宗の場合は「死するとすぐに極楽浄土へ旅立たれ仏さまになる」といわれています。

 

よって、遺族も故人の死を悼まなくてよい、喪に服さずに普通の生活を送ってよいというように考えられており、いわゆる“喪中”というものが存在しません。

 

ですので、通常NGといわれている年賀状のやり取りをすること、しめ縄や鏡餅を飾ること、初詣にいくこと、年始の挨拶に行くこと、何もかもがOKとされています。


「喪中の正月の過ごし方=そもそも喪中というものが存在しないので、通常通りのお正月を過ごしても良い」というのが答えになります。

 

とはいえ、大切な身内を亡くして直ぐはやっぱり寂しいですし、「明けましておめでとう!」と騒ぐ気になれない方もいらっしゃるはず。その時は無理をせず、1年間は喪に服しても問題ありません。

 

年賀状も遠慮し(12月中に喪中はがきを出しましょう)、初詣や年始の挨拶に行かなくとも大丈夫です。
故人を思い、いつもより静かなお正月を過ごす、という考え方も間違いではありませんので、無理に普通のお正月を過ごす必要はありませんよ。

 

浄土真宗の喪中正月にNGなことは?

 

浄土真宗には“喪中”という概念がないことは上記でも紹介いたしました。
しかし浄土真宗以外ではNGとされていることが多々あります。
その中で特に有名なのが“喪中期間中は神社の鳥居をくぐってはいけない=初詣に行ってはいけない”というものではないでしょうか。

 

神道では“死=穢れ(けがれ)”といわれており、「けがれた心身で神様の前に立ってはいけない」とされています。


鳥居は神社の入り口であり、神社内の結界に入れる唯一の場所とされていますので、“けがれた心身で鳥居をくぐって(境内に入って)神様に会ってはいけない”といわれているのです。
だからといって鳥居をくぐらずに境内に入っていいわけではありませんのでご注意くださいね。

 

浄土真宗側では「喪中がないから神社に初詣に行ってもよい」とされていても、受け入れる神道側が「喪中期間はご遠慮ください」といっているのであれば、初詣に限らず神社に行くことは遠慮した方がよいでしょう。

 

どうしても初詣に行きたい場合は、神社ではなくお寺に行かれることをおすすめします。


お寺では“死=けがれ”という考え方はありませんので、いつ行かれても大丈夫です。
知名度が高いところだと成田山新勝寺や川崎大使平間寺、浅草寺などがありますね。
どれも初詣にはたくさんの方々が訪れる有名なお寺です。

 

神社とお寺の違いが分からない場合、以下の見分け方を参考にされてください。

 

  • “神社” “神宮” “宮” “大社” とついているものが神社、「寺」とついているのがお寺。
  • 鳥居があるのが神社、お墓があるのがお寺。
  • 神様(天照大神、稲荷大明神、大黒主大神など)がいらっしゃるのが神社。
  • 仏様(釈迦如来、薬師如来、不動明王、文殊菩薩)がいらっしゃるのがお寺。

 

神社の中には喪中でも受け入れてくださるところもありますので、近所に神社しかない場合は神主さんにお尋ねされてみてはいかがでしょうか。

 

浄土真宗の喪中にお中元やお歳暮を贈る?

 

人が亡くなったことと、お中元やお歳暮を贈ることは全く関係ありません。これはどの宗派出も同じです。
今年1年間にお世話になった方、ありがとうの気持ちを伝えたい方にはこれまで通りお中元やお歳暮を贈ってお付き合いを継続されてくださいね。
もちろん受け取ることも問題ありませんのでご安心ください。

 

浄土真宗の喪中に旅行は大丈夫?

 

これも何の問題もありません。
しかし「身内が亡くなったのに旅行に行くとは…」と眉をひそめる人もいるかもしれません。

 

特に家族や親せきなど近しい身内の中からそういった意見があがった場合、今後もずーっとグチグチ言われる可能性も無きにしも非ず…。そうなるとちょっと面倒ですよね。


面倒なことを避けるためにも、一般的な喪中期間である1年間は旅行を控えた方が良いかもしれませね。
どうしてもキャンセル出来ない旅行の場合は、親族内の年長者に相談して許可を取りましょう!

 

まとめ

いかがでしたか?
同じ仏教でも様々な考え方があることがお分かりいただけたかと思います。

 

基本的に浄土真宗には喪中とよばれる期間はありませんが、宗教によっては喪中期間が大事だとしているものもあります。

 

お互いの意見を主張し過ぎず、両者が仲良く過ごすこと、それこそが大事であり、故人が望まれていることではないでしょうか。